日本理化学工業のSDGs取り組みについて
日本理化学工業のSDGs宣言
私たちが昭和35 年から始めた障がい者雇用、さらに「地球に、人にやさしい会社をめざす」という思いは、長年継続してきたものです。 |
私たちは、SDGsの達成に向けた取り組みとして、 |
私たちが生きる場所を次の世代にできるだけ良い形でつないでいくこと、私たちの責任だと感じています。
何か特別なことをやらなければならないのではなく、私たちがここになぜ生きられるのかを想ったときに、思い浮かぶすべてにやさしさを持って生きることで未来はより良く変わっていくのだと思います。
未来の人々が笑顔で日々を誰かのために懸命に生きていることを想像することができれば、私たちが存在した証となります。
今、この瞬間にできることを一人ひとりが考えるチームになり、次につなげてまいります。
日本理化学工業株式会社
代表取締役 大山隆久
「人にやさしい」
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障がいのある社員が能力を発揮して活躍できる環境 |
昭和35 年(1960 年) に養護学校の先生から依頼された知的障がい者2名の職業体験。翌年、その2名の雇用をスタートし今では全社員の約70%が製造現場の重要な戦力となって活躍しています。 最初は失敗する場面が多く戸惑いもありましたが、今持っている理解力に合わせる工夫を徹底すること、即ち「工程に人を合わせる」のではなく、「人に工程を合わせる」など数々の工程改革を行うことで知的障がいのある社員が全ての製造ラインで責任ある作業を担当しています。 更に、6S活動(*)やリーダー職の設置で成長の支援、また、一人一人が目標を掲げ、それに向けた挑戦の成果としてMVP表彰、年間表彰などをもって、モチベーションを高め、成長の礎として活動を継続しています。 6S活動(*)やリーダー職の設置、MVP表彰、年間表彰などで、モチベーションを高められる居場所としての工夫も継続しています。 6S活動とは:5S(整理・整頓・清潔・清掃・習慣)に安全(safety)を加えたもの。全社員で取り組んでいます。 ●6S活動等について ●日本理化学工業の障害者雇用の取り組みについて ●ひとりひとりの理解力に合わせた工夫について |
文房具にもフェアトレードを |
バングラデシュに自生する丈夫な麻、ジュートを使ったオリジナルバッグを現地生産団体で生産、輸入しています。適正価格で仕入れることで現地で雇用される農村部の女性の貴重な現金収入となっています。 ●ジュートバッグを使った商品 (リトルアーティスト) |
色の区別がしやすいチョーク・キットパス |
黒板を使う学校、塾、予備校などすべての学びの場で多様な色覚を持つ様々な人に見やすいチョーク、キットパスであるために、NPO法人カラーユニーバサルデザイン機構様の指導のもと彩度と明度に差をつけたチョーク、キットパスが完成。「全ての人にやさしい色づかい」となりました。ダストレスチョーク、キットパスにはCUD認証を受け表示した商品がございます。 ●カラーユニバーサルデザインの認証を受けた商品(ダストレスeyeチョーク) ●「ユニバーサルデザイン100」に弊社の商品が掲載されました。 |
「環境にやさしい」
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ホタテ貝殻を再生活用、品質の改良につながり、 さらに海と陸を大切にする |
年間18 万トン排出されるホタテの貝殻。北海道の環境問題でもあったこのホタテ貝殻を北海道立工業試験場(現北海道立総合研究機構)と共同研究し、微粉末にしてチョークに配合。リサイクルとともに従来品に比べ書き味、黒板への載り、消去性、折損強度など数々の品質向上など評価のもと発明品として特許を取得。 ●ホタテ貝殻再生材配合のダストレスチョーク ●日本理化学工業のホタテ貝殻再生活用への取り組みについて ●北海道リサイクルブランド認定をいただきました |
環境に配慮した原材料、パッケージの使用。 誰でも安心して使うことのできる商品をめざして。 |
キットパスはこれまで全ての人に安心して使っていただける商品として主原料にこだわってきましたが、2021 年、 米ぬかから抽出される植物由来のワックス、ライスワックスに替え大きくリニューアルし、より一層安心なキットパスになりました。各商品のパッケージも、可能なかぎりプラスチックから紙素材に。おふろ用キットパスは、湯舟に落としても浮かぶ設計にし、溺水事故を防止、安心を追求しました。また、チョークと並び主力商品である黒板ふき(ダストレスラーフル) は、 2020 年にこれまで組立に使用している椅子鋲から、分別廃棄可能なネジ止めに仕様を変更。構成部品のプラスチックカバーと芯材は使用済みペットボトルキャップを回収し有効活用しています。 ●ライスワックスを使ったキットパス ●黒板ふきのプラスチック部分は97.5%がペットボトルキャップの再生利用でできています |
「社会にやさしい」
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地域、企業、アーティスト…さまざまなつながりで皆働(かいどう)社会の実現をめざしています |
[誰もが皆、働く幸せを感じられる社会へー] 前会長・大山泰弘の言葉「皆働社会」の実現に向けた活動として「皆画展」を企画・実施しています。画家、イラストレーター、障がいのあるアーティスト、キットパスアートインストラクターなど様々な人たちが、キットパスで描いた作品を展示しています。「働くことで得られる幸せ」にちょっとだけ考えをめぐらせてみる、自由な絵(皆) 画展です。 |
[全国のキットパスアートインストラクターさんの力(ちから)] キットパスの魅力発信だけでなく、会社の理念に共感くださる方が全国で約4,000 人、インストラクターに認定され 各地で活動を広げています。SNS での発信はもとより、地域を超えたつながりが広がっています。キットパス号も皆さんの応援を力に運行しています。 ●キットパスアートインストラクター制度 ●キットパスで“楽がき”できるスペシャルカー、キットパス号ができました! |
「働く場所での障がい者・健常者の区別をなくしたい」 共に生きていく、という発信を川崎/美唄から世界へ |
官公庁、企業、小中高校・大学の学生、一般人など年間のべ2,000名を超える見学に応じています。これは障がいのある社員が素直に「働く幸せ」を実感し、常に成長を続け活躍している姿を実際に見ていただくことにより心に深く伝わるものが必ずあると信じているからです。 多様な人材の活躍は当たり前の社会になることを広く伝えるためにも、全国各地の講演で直接発信しています。働きたい意思のある人が、障がいに関係なくいきいきと働ける社会の実現にむけて、理化学だからできることを追求してゆきます。 ●ひとりひとりの理解力に合わせた工夫について ●見学についての詳細はこちら |