当社では、全体の約7割が知的障がいのある社員です(全社員94名中66名が知的障がい者/2023年2月現在)。障がいのある社員が、まず今ある能力で仕事ができるように、そして、より能力を高めていけるように、作業方法の工夫・改善をおこない、環境作りに努めています。
お客様に高い品質の商品を継続的に提供していくために、検査冶具の改良など社員それぞれの能力に合わせた作業標準をつくり、徹底した品質管理を行っています。つねに、お客様が、安心してお使い頂ける商品をお届けできるように全社員で努力をしています。
社員全員で、5S(整理・整頓・清潔・清掃・習慣)に安全(Safety)を加えた6Sを重視して仕事に取り組んでいます。
障がいのある社員も6S活動(グループ活動)を通じて、皆のお手本になりながら、6S委員、班長として引っ張っていけるように、全社で成長支援を行っています。
一人ひとりの理解力に合わせた工夫について >>
~日本理化学のもう一つの使命~
日本理化学工業は全従業員94人中66人が知的障がい者(内25人が重度の障がい者)が働いている、学校で使うチョーク製造を主とした会社です。(2023年2月現在)
会社設立は昭和12年ですが、知的障がい者の雇用は昭和35年2人を雇用したのがスタートでした。このような障がい者多数雇用を目指したのは、禅寺のお坊さんから「人間の究極の幸せは、1つは愛されること、2つ目はほめられること、3つ目は人の役に立つこと、4つ目は人に必要とされることの4つです。福祉施設で大事に面倒をみてもらうことが幸せではなく、働いて役に立つ会社こそが人間を幸せにするのです」と教わったからでした。
碑に刻まれた言葉
「導師は人間の究極の幸せは
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされること
の4つと言われました。
働くことによって愛以外の3つの幸せは得られるのだ。
私はその愛までも得られると思う。(元会長 大山 泰弘)」